味覚障害
舌の表面には、味を感じるセンサーの働きを
している味蕾が、舌全体で1万個以上ありま
す。味蕾が味を感知すると、その情報が脳に
伝わり、甘い・苦いなどの味を認識します。
この情報伝達がうまくいかなくなり、味が
認識できなくなるのが味覚障害です。
味覚障害の原因
・亜鉛不足
味覚障害の半数以上は、亜鉛不足が原因と
言われています。味蕾の寿命はおよそ7日
間で、味蕾が新しいものに再生されるとき
に、亜鉛が必要になります。
そのため、亜鉛が不足すると味覚障害が
起こりやすくなります。亜鉛は偏った食事
であったり、糖尿病や腎臓病、肝臓病、
胃腸の病気などによって亜鉛が不足する事
もあります。
・薬
病気の治療のために使っている薬が、亜鉛
の吸収を抑える作用を持っている場合に、
味覚障害が起こることがあります。
・一般的なかぜやインフルエンザ
舌の細胞が壊れて味覚障害が起こることが
あり、かぜやインフルエンザが治ったあと
も味覚障害が続くことがあります。
・うつ病や心の状態の変化
味覚の機能は正常なのに、味覚障害が起こ
ることがあります(心因性味覚障害)
・加齢
加齢に伴なって味蕾の働きが低下したり、
味蕾の数が減ったりするため、高齢にな
るにしたがって味覚障害が増える傾向が
あります。
治療
味覚障害の原因を特定し、その原因に合わせ
た治療を行います。持病で使っている薬が
原因の場合は、薬の変更を検討します。
糖尿病など全身疾患が原因の場合は、その
治療を行います。心の状態が原因となって
いる場合は、カウンセリングを行うこともあ
ります。
亜鉛は体内で作ることができないため、不足
している場合は、薬を使って補充したり、
食品やサプリメントで補ったりすることも
あります。亜鉛を補うことで、7~8割程度
の人では味覚が回復したと実感することが
できます。回復までの期間は個人差がありま
すが、一般的には3か月から半年ほどかかると
されています。
味覚障害は歯科の範囲内にもなりますが、
味覚外来という専門の科があります。
東根市神町 えちごやタウン歯科
トップへ戻る