犬と猫の歯科事情
患者さんとスタッフが犬の話で盛り上がって
いました。昔は実家で犬を飼っていましたが
今はメダカとコクワガタの雄1匹、幼虫を
3匹飼っています。
人間と同じく長寿化がすすんでいるペットの
犬と猫。彼らの健康長寿にも、歯とお口の
健康は欠かせません。
さぁ飼い主の皆さん、犬と猫に何本の歯が
あるかご存じでしょうか?
犬が42本、猫が30本です!
人間が、親知らずも含めて32本なのは知って
いましたか?
さて、犬猫のお口の病気は人間とは違うの
でしょうか?実は人間と同じで、歯周病が
一番多いんだそうです。
動物は自分で歯を磨けませんし、自分から
「歯が痛い」と言ってくれませんから、来院
したときにはかなり進行していることが多い
とか。3歳以上の犬猫では、85%以上が
歯周病に罹患しているといわれます。
それに対してむし歯。これはほぼゼロ!
人間の食べ物には砂糖がたくさん。むし歯の
原因になる甘いものはあげる必要はないです
もんね。
意外と多いのが、骨をかじっていて起こる歯
の破折。犬というと、好んで骨をくわえて
いるイメージがありますが、あれはじつは
良くないそうです。犬の歯は、「裂肉歯」
といって、食べ物を飲み込める大きさにまで
切り裂くための歯です。草食獣や人間の奥歯
のように、食べ物を嚙み砕いたりすりつぶす
機能はなく、骨のように硬いものを噛み砕く
のは向いてないんです。
でも、骨は噛み砕くと骨髄からうま味のある
エキスが出るので、犬は喜んでかじります。
硬い骨をおやつに与えるのは避けてあげま
しょう。
歯周病予防には、何を置いてもやはり
歯みがきです。予防のコツも人間と同じ!
動物も子供の頃から歯みがきに慣れていると
おとなしく磨かせてくれるようになるそう
です。
東根市神町 えちごやタウン歯科