歯周病とからだの病気⑤
タバコやアルコール、膣炎ほか産科器官の
感染症、高齢出産などが早産・低体重児出産
にかかわることは知られていますが、歯周病
も一因になると考えられています。
①歯周病が起こす炎症が悪さをする
通常のお産の場合、母体の変化や胎児の
成長によって、妊婦さんの体内ではさまざま
な炎症物質やホルモン、タンパク質分解酵素
の濃度が上昇し、出産が促されます。
対して、進行した歯周病の場合、炎症物質が
歯ぐきから体内に入り込むようになります。
炎症物質の増加はタンパク質分解酵素の分泌
を促進し、子宮の収縮を引き起こします。
子宮の筋肉が収縮する結果、赤ちゃんが押し
出されて予定より早く産まれてしまうの
です。
②歯周病菌が子宮内部の器官に感染
羊水や羊膜などへの細菌の感染は、早産や
胎児の発育不全のリスクとなります。
羊水は本来、無菌的な環境ですが、早産の
妊婦さんの羊水や臍帯から歯周病菌が検出
されたという報告もあります。
東根市神町 えちごやタウン歯科