歯と幸福度
「あなたはいま幸せですか?」
そう聞かれたとき、みなさんはどう答えます
か。幸せかどうかは主観的で漠然とした感覚
です。しかしこうした主観的評価は一部研究
で注目されています。それによると、歯科治
療が幸せか否かを左右しているようです。
日本人高齢者17万人に「現在、自分はどの
程度幸せだと思うか」と質問し、「とても
不幸せ」を0点、「とても幸せ」を10点と
した11段評価で回答してもらった結果のグ
ラフです。7点以上を「幸せ」、6点以下を
「不幸せ」とし、お口の健康との関連を調べ
ました。
その人の性別や年齢、健康状態や抑うつ状態
経済状況などの影響は統計的に排除していま
す。
入れ歯やブリッジ、インプラントなどの抜け
た歯を補う受けていない人では、「残ってい
る歯が多い人」ほど自分が幸せだと思う確率
が上がっています。「0~9本」は約60%で
「20本以上」は約70%。10ポイント近いで
すから、かなり大きな差といえます。
一方、歯を補う治療を受けている人では、
「0~9本」なら約67%で「20本以上」なら
約70%と、歯の数に差があっても、幸せだと
思う確率はほとんど変わりません。
これは「歯の治療が幸福度を回復させた」
ともいえます。
歯のない状態は、ものが食べにくく、人と話
すのもためらわれますし、食事に誘われても
断りたくなります。こうしたことの積み重ね
が、幸福度を下げてしまうのでしょう。
健康なお口は口福と幸福のもと。
不幸にも歯を失ってしまった場合は、ぜひ
速やかに治療を受けてください。
東根市神町 えちごやタウン歯科