奥歯にいれたCAD/CAM冠
金属価格が高騰している昨今、歯科用プラス
チック(ハイブリッド型コンポジットレ
ジン)のブロックをCAD/CAMで削り出し
て作る保険の白い被せ物が注目を集めていま
す。
CAD/CAM冠は自費の材料には及ばないもの
の、その耐久性と機能が評価され、保険治療
で入れられる歯が徐々に増えてきました。
当初は小臼歯だけでしたが、いまでは奥歯に
も入れられます。
2つのグラフは、CAD/CAM冠を入れた合計
362本の大臼歯について、最長4年間の経過
を調査したものです。
治療終了時を1として、年月ごとの累積成功
率の推移(どれだけトラブルが起きずに経過
したか)を表しています。数値が1に近い程
冠が外れたり壊れたりせずにもっていること
になります。
2つのグラフともに、いちばん奥の大臼歯と
その手前の歯にいれたCAD/CAM冠の予後に
大差がないのがわかります。起きたトラブル
の理由も、「力がかかって割れた」は5%
ほどで、約75%が「外れた」でした。
外れた場合は、接着し直せば再び使えること
多いです。
このような結果から、今年の6月から奥歯で
ある第二大臼歯も細かい条件つきですが、
保険適応で白くできるようになりました。
まだ導入されて間もない被せ物ではあります
が、銀歯にサヨナラを言える機会がだんだん
と増えてきています。
白い歯で笑顔を!
えちごやタウン歯科