金歯、銀歯、パラジウム?
ウクライナ情勢や新型コロナ、外国金利上昇
などのあおりを受け、貴金属の価格が高騰し
て、歯科治療にも影響しています。
歯科治療に使われている金属というと、何が
おもいうかぶでしょう?「金歯」「銀歯」
というくらいですから、まず金、銀ですよ
ね。他にも銅、チタン、パラジウム、コバル
トなどがありますが、じつはこのなかで金よ
りも高い金属があります。パラジウムです。
パラジウムを金や銀、銅などと混ぜて合金に
したのが「金銀パラジウム合金」で、詰め物
や被せ物に使われています。保険診療で入れ
る銀歯は、純銀ではなく、この金銀パラジウ
ム合金です。
もともとは金より安いから使われていたパラ
ジウムなのですが、今では金を上回る価格に
なっています。
2018年までは金のほうが高かったのですが、
2019年から逆転。2022年にはパラジウム
1gあたり10744円、金は8691円となり、
現在も高止まりしています。
こうした現状で注目されているのが、金属を
使わない詰め物や被せ物です。たとえば、
詰め物に使われるコンポジットレジンや、
CAD/CAMの詰め物や被せ物に使われるセラ
ミックや硬質レジンです。これらは金属を原
料としないため、高騰の影響を受けにくいの
です。
なかでも硬質レジンのCAD/CAM冠は、保険
適応の対象となる歯が年々、増えてきていま
す。
東根市神町 えちごやタウン歯科