歯がまだらに変色~初期むし歯
むし歯は「歯が外側から溶けて穴が開く」と
思われがちですが、じつは最初に溶けるのは
エナメル質の内部で、それが進むと歯の外側
がボロッと崩れて穴になります。
初期むし歯は、エナメル質の内部が溶けてい
る状態です。白く見えるのは、光の屈折率が
変わっているからです。
初期むし歯になってしまっても、そこまで
心配することはありません。
しっかり治療に取り組んでいただければ、
見た目は完全に元通りにならないまでも、
穴の開いたむし歯になることは避けられま
す。
初期むし歯を治すには、「歯の石灰化を促
す治療」が必要になります。お口の中では、
歯の成分が溶け出す「脱灰」と、溶けた成分
が唾液の力で歯に戻っていく「再石灰化」が
繰り返されています。
初期むし歯になるということは、脱灰の方が
頻繁に起きている状態ですので、これを再石
灰化の方が頻繁に起きる状態にしなくてはな
りません。そうすることで、溶けていた内部
が埋まっていきます。
そのために大切なことは次の4つ
①歯みがきの改善
②食生活の改善
③歯磨き剤や洗口液などでフッ素の利用
④定期的な歯科受診
脱灰はプラークが歯に付着しているところか
ら起きますし、ショ糖(砂糖)が頻繁にお口
に供給されるほど脱灰の頻度が増します。
フッ素は歯の成分を戻す唾液の働きを促し、
再石灰のスピードを加速させつつ、歯の結晶
を強くします。
そして、そうした治療が効果を上げている
か、むし歯が進行していないかを、歯科で定
期的にチェックしていきます。
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