お知らせ
お知らせ
news

持病とお薬④糖尿病

  糖尿病は「血の中に糖が増えすぎる」病気
 です。血液中の糖は、ふつうはすい臓から分
 泌されるインスリンというホルモンが分解し
 てくれるのですが、これがうまくいかなくな
 いってしまうのです。  

 糖尿病は合併症を引き起こすのが怖い病気で
 す。血糖が長期間、高い状態になっている
 と、血管が傷んでいきます。
 ヒトの臓器には血管が張りめぐらされてい
 て、血液が酸素や栄養、免疫細胞を運んでい
 ます。  
 血管が傷んで固くなり、弾力を失うと、それ
 らの運搬もうまくいかなくなっていきます。
 この状態が続くと、目、神経、腎臓、心臓、
 脳などに様々な機能不全(合併症)が起こり
 ます。  
 
 糖尿病のお薬には、インスリン注射と飲み薬
 があります。インスリンが先天的につくられ
 ない1型糖尿病の方は、常にインスリンを補
 給する必要があります。そのためにインスリ
 ンを注射します。  
 インスリンは出るものの、それがうまく働か  
 ない2型糖尿病の方は、おおもとの原因は  
 生活習慣病にあります。まずは食事制限や  
 運動が治療の第一選択となります。それでも  
 改善されないときは、血糖降下薬を服用した  
 りインスリンを注射します。  

 糖尿病と歯科治療はどう関係する  
 のでしょう?  

 糖尿病はいわば「血管の障害」です。血流が  
 悪くなり、栄養や免疫細胞が届きにくくな
 るために、感染への抵抗力が弱まり傷の治り
 が悪くなります。そのせいで細菌感染を起こ
 しやすく、炎症もひどくなりがちです。  
 外科処置後に感染や炎症を起こしやすくな  
 り、顎骨炎や蜂窩織炎になる場合も。  

 糖尿病の方は、通常の血糖値が高いだけで  
 なく、血糖値の乱高下も起こりやすくなりま  
 す。血糖値の低下は中枢神経系に作用し、思  
 考力が低下、さらに自律神経も働かなくなる  
 と意識を失います。  
 この「低血糖性昏睡」は非常に危険な状態  
 で、治療中に意識を失ってそのまま…  
 ということすらあり得ます。  

 糖尿病のかたの場合、血糖の異常低下が起き  
 るリスクとなりますので、食事は抜かないよ  
 うお願いします。  
 自覚症状のないことが多く、予備群の方も少  
 なくない糖尿病。「のどがすごく渇く」  
 「夜中に何度もトイレに行く」というには  
 要注意のサインです。問診には正確にお答え  
 ください。  

  東根市神町  えちごやタウン歯科