持病とお薬③骨粗しょう症
骨粗しょう症は骨吸収が過多になり、骨量が
減っていく病気です。
骨は、破骨細胞による骨吸収と骨芽細胞によ
る骨形成が繰り返されることで、絶えず新し
く生まれ変わっています(骨代謝)。
通常は骨吸収と骨形成のバランスは釣り合っ
ているのですが、このバランスが崩れて骨吸
収のほうが大きい状態が続くと、骨量が減り
骨の内部がスカスカになっていきます。
一般に、ホルモンバランスの変化する、閉経
後の女性がなることが多いです。
骨粗しょう症のお薬は、骨吸収を抑制して、
骨量が減らないようにする「骨吸収抑制薬」
です。ビスフォスフォネート製剤がよく知ら
れており、飲み薬と注射薬もあります。
骨粗しょう症と歯科治療はどう関係するので
しょう?
骨粗しょう症は、からだの骨だけでなくあご
の骨にも影響します。
お薬を飲んでいる方は、骨代謝を人為的に変
える薬の影響により、抜歯など侵襲の大きな
治療を受けた後に、あごの骨の壊死が起こる
ことがあります。頻度は推定0.1%と多くは
ないものの、一度発症すると治りにくい、
非常につらい病気です。
骨粗しょう症のお薬や注射を使用している方
は必ず教えてください。お薬の影響は数ヶ月
残りますので、数週間前に使用をやめたとい
う方も忘れずにお伝えください。
東根市神町 えちごやタウン歯科